1994「巨人vs西武」
1994年、セントラルリーグはかつてないほどに盛り上がっていました。
圧倒的な力で前半戦を勝ち進んだ巨人は、後半打線が全く振るわずに失速。
大差をつけていた中日に並ばれ、今も語り継がれる「国民的行事」10.8が実現しました。
そこで、巨人は槙原、斉藤、桑田の3本柱を立てて勝利。
見事日本シリーズ出場を果たしました。
この年はあまりにそのインパクトが強かったので、日本シリーズよりペナントレースの方が大きく取り上げられていますが、日本シリーズの方もかなり興味深い内容となっています。
その巨人と戦うのは、後半戦一気に加速して優勝した西武。
森監督の圧倒的な短期決戦の勝率もあり、後半失速した巨人が勝つという戦前予想はかなり少なかったようです。
そして、その予想は1戦目でさらに顕著となります。
巨人はシーズンMVPの桑田、西武は当時のエースで現西武監督の渡辺久信を立てます。
結果、桑田は6回4失点。
さらに救援投手が7回にビッグイニングを許し、打線も振るわず、11対0という大差で西武が勝利しました。
この時、誰もが西武の日本一を確信した事でしょう。
しかし、打ち込まれた桑田は、この試合で西武打線の特徴をインプット。
2戦目以降の先発投手である槙原、ジョーンズ、斉藤等にそれを伝えます。
その結果、槙原は見事完封し1対1のタイに持ち込みました。
3戦目先発ジョーンズも力投し、一方西武も小野が踏ん張って勝負は延長へ。
10回表、巨人は川相の犠牲フライで勝ち越します。
すると10回裏1死、巨人の長嶋監督はなんと桑田をリリーフに送ります。
桑田は清原にヒットを許したものの、後続を経ち試合終了。
巨人が先手を取ります。
第4戦は、巨人が9回2死から追いつくものの、12回に佐々木がサヨナラヒットを放ちタイに。
そして5戦目、巨人は三度桑田がマウンドに立ちます。
桑田は、清原に2ホーマーを許すも、全てソロ。
しっかり3失点にまとめ、巨人が勝利しました。
そして6戦目、槙原の見事な完投勝利で巨人が日本一を奪還。
長嶋監督初の日本一は、桑田の頭脳と槙原の快投がもたらしました。