1983「巨人vs西武」

史上最高の日本シリーズと呼ばれる試合はいくつかあるかと思います。
様々な世代が見ている日本シリーズ、やはり自分達が最も熱心に見ていた時期の名勝負がベストバウトという人が多いのではないでしょうか。
そんな中、最も多くの人が名勝負と太鼓判を押したと思われるのが、1983年の巨人vs西武です。



西武の名将、広岡監督と、巨人の名将藤田監督。
2人の名将が率いる両チームは、既に両リーグにおける絶対的な存在で、このシリーズは開催前から球界の頂上決定戦と言われていました。
その盛り上がりようは尋常でなく、連日視聴率は40%を越えるなど、社会現象とさえいわれるシリーズとなりました。



そして、その内容も実に劇的なものばかりでした。
まず第1戦、絶対の自信を持って巨人が送り出した江川が絶不調。
2回で6点を挙げた西武が先勝します。



2戦目はもう一人の巨人のエース、西本聖が完封。
ここまでは、展開的には普通のシリーズでした。



しかし3戦目から一気にヒートアップします。
3戦目は3対4で迎えた9回裏に巨人が2死無走者から2点を挙げ、奇跡の逆転勝利。
4戦目は、3対4から8回に試合をひっくり返した西武が勝利。
5戦目は2対2で迎えた9回にクルーズがサヨナラ3ランを放ち巨人が勝利。
この時点で巨人が王手をかけました。



6戦目は3対2の9回裏、リードした巨人が日本一の胴上げ投手としてここまで先発好投していた西本を使命。
残り1イニングを託します。
しかし西本は得点を許し、同点。
10回裏には江川を送るも西武がサヨナラ。
巨人はエース2人を出しながら敗れました。



そして運命の第7戦。
先発は、巨人が西本、西武が松沼兄。
6回を終わって巨人が2対0とリードするも、7回に西本の守備もミスもあり、テリーの3点タイムリーで逆転。
最後は東尾が抑え、西武が大熱戦を制しました。



この試合後、広岡監督の後に実に11人の選手が胴上げされました。
さらに第7戦の試合中、石毛と中畑が塁上で「どっちが勝っても良いな」と健闘を称えあっていたそうです。
見る者も、プレーする選手も史上最高に熱くなったシリーズだったといえるでしょう。

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