オープン戦
日本シリーズ制覇に向けた春季キャンプが終盤に差し掛かる2月下旬ごろから、徐々に紅白戦などの実戦形式の練習が増えていきます。
チームとしての完成度を試し、ほころびがあればその確認を行い、打順や守備位置などの変更があればそのチェックを行うなど、紅白戦ひとつをとっても色々な意味があります。
そしてこの時期には、オープン戦も始まります。
オープン戦が始まると、ファンも「いよいよ今年のプロ野球が始まった」という感じになってきますね。
オープン戦は、簡単にいえば練習試合です。
一応勝敗を記録してどこが優勝などといった伝え方がされますが、その勝敗はペナントレースにおいてはほとんど関係はありません。
むしろ、オープン戦で調子が良いチームはペナントレースで弱いというジンクスがあるくらいです。
オープン戦の主な目的は、調整と見極めです。
主力選手は、この時期になってようやくエンジンをかけるという感じです。
ベテラン選手になると、打席に立っても結果を残すよりフォームチェックやフィーリングの調整を行う事がほとんどです。
なので、勝敗は全く意味のないものなのです。
一方、若手にとってはこの時期はいわばふるい落としです。
一軍で使える選手なのか、まだ二軍で鍛えるべきなのかという判断は、このオープン戦で行われます。
よって、新人、あるいは若手にとっては、この時期に結果を残せるかどうかがプロ野球選手としての分かれ目と言えます。
以前はセリーグとパリーグが戦う、日本シリーズ以外での唯一の機会だったのですが、交流戦が生まれてからはその価値はなくなりました。
その為、また手を抜く選手が多いからという理由で、オープン戦は見る価値がないという人もいますが、それは誤りです。
どの選手に注目すべきかという点さえしっかり把握できていれば、非常に興味深い試合となります。